〈社会人野球〉シティライト岡山 “全国ベスト8へ” 丸山高明主将インタビュー

〈社会人野球〉シティライト岡山 “全国ベスト8へ” 丸山高明主将インタビュー

社会人野球界の二大大会のひとつ、東京ドームで行われる「都市対抗野球大会」。

その大舞台へと繋がる中国地区二次予選が10月1日より始まりました。開幕戦を見事勝利で飾り本戦への出場権獲得に向けて好発進を見せているのが、「シティライト岡山」です。

 

シティライト岡山は、この都市対抗予選大会に先立ち応援グッズの販売を開始しました。社会人野球チームとしてはまだ数少ない応援グッズ販売。発売を喜ぶシティライト岡山のファンの声、またシティライト岡山のような応援グッズを他のチームでも展開されることを望む社会人野球ファンの声など、SNS上で多くの反響を見せています。

 

そんな今注目のチーム、シティライト岡山の主将 丸山高明選手に今回お話をうかがいました。

丸山選手タオル

――応援グッズが発売となりましたが、今のお気持ちは?

今まではチームのユニフォームやマフラータオルだけでしたが、個人個人のグッズが販売されるのはとても嬉しいです。僕はポジションが外野手なので、観客席を時々見ることがあるのですが、もし自分の名前が入っているタオルを見たらテンションが高まりますね!今後は選手間で「俺のタオルを掲げている人が〇人もいたぞ!」と話しあったりとかもあるかもしれませんね(笑)
ぜひ、キーホルダーは普段から身に着けてシティライト岡山をPRしてほしいです!!

 

――グラウンドから観客席の様子は見えるものですか?
はっきりと見えていますよ!どんなお客さんがいらっしゃっているか、選手によっては試合ごとに確認してたり(笑)

 

――ここからは丸山選手ご自身のお話を色々とうかがいたいと思います。シティライト岡山硬式野球部が創立された時はどのようなお気持ちでしたか?

(株式会社シティライトは丸山選手の実父が代表取締役をつとめる)

 

野球部ができた年は、僕が中学2年生の頃だったんですが、その頃は自身の部活動でいっぱいいっぱいでした。ただ、創部式に参加した時に「車だけでなく、スポーツで岡山を盛り上げたい!」と言っていた父の姿を今でもよく覚えています。

 

シティライト_募金活動

――丸山選手は亜細亜大学に進学されていますが、その頃から卒業後はシティライト岡山の野球部に入ろうと考えていらっしゃったんですか?

大学で野球をしていた頃には、関東地区の強い社会人野球チームで野球を続けたいと思っていました。その想いを父に伝えた時には、「お前の好きにしたらええ。」って。でも、そう言いながらも帰ってきてほしいという父の本心というか、圧が伝わってきて…(笑)
結局岡山に帰って野球を続けさせてもらうことになりましたが、今こうしてシティライト岡山の一員として地元の活動に貢献できているし、帰ってきて本当に良かったなと感じています。

 

――社業と野球はどのように両立されているんですか?

「社業をしながら、アスリートとして活動する」ということを意識しています。
普段の活動時間としては、平日の日中は仕事、午後はチーム練習、その後の時間は各自自主練や身体の治療にあてたりしています。土曜日は一日練習かオープン戦、日曜日は基本的にはオフですが、大会前などは試合が入ったりもします。

 

――お仕事をされてからの練習で、大変に感じる部分はありませんか?

練習の時間も限られているので各自でうまく時間を使ってストレッチをしたり、職場を出る時に気持ちを切り替えて「さぁ今から練習だ!」と気合を入れた様子を感じられる選手もいます。それを見てまわりの社員さん達も野球部の活動を理解してくれて、すごく温かく見守ってくださっています。「頑張れよ!」と声を掛けてくださる方もいて、大変ありがたいです。
また、店舗ごとに選手が社員として振り分けられていますが、各部署でまとめ役がいたりします。オークション会場は牛島選手、中古車販売店舗は谷選手が指揮をとっています。

 

――そんな野球部の皆さんの様子を、最近ではSNSで発信されていたりしますね。マネージャーさんが更新されているんでしょうか?

Twitterは、僕が更新しています!野球部だけでなく、会社の広報役も兼任させてもらっているので。

 

――Twitterの更新は非常に活発にされていますよね

大学の頃の経験が活かされているのかなと思います。僕が所属していた亜細亜大学野球部は活動PRが活発だったので。そこで広報活動の大切さを感じました。より多くの方々にシティライト岡山の活動を知っていただきたいです。そのためになるべく多くの情報をお届けして、試合を見に来ていただくきっかけになったり、現地には来れなくても応援してくださる方々に投稿を通して喜んでいただけたらと思います。
Twitterに投稿している写真や動画は選手たちが撮影してくれたり、試合結果は選手兼マネージャーの菅元(菅元隆斗内野手兼マネージャー補佐、丸山選手の同期)が情報を送ってくれたりと、みんな非常に協力的です。最近はHPもリニューアルしたのでぜひ見ていただけると嬉しいです!

 

――間近に迫る都市対抗野球大会にまつわるお話を聞かせてください。初めて全国大会に出場した時はどのようなお気持ちでしたか?

まず、全国大会初出場以前のチームの状態が「良い選手はたくさんいる。けれど、個人個人で野球をやっている」というイメージが強かったんです。
「個人の力量ではなく良い組織だからこそ勝てる」という想いが僕自身は強かったので、僕が主将になってからは今の雰囲気を変えようと思いました。良いことは良い、ダメなことはダメと言えるようなチームにしたかったんです。その頃は選手達にも厳しくあたってしまうことがありましたが、僕の想いを理解してくれる仲間のおかげで、チームが変わってきたのが分かって。結果的にはみんなの協力でチームがひとつにまとまることができたと思います。
今までの「今年は都市対抗野球大会に行けるかな?」という思いが、「今年は行けるな!」という確信に変わりました。

 

――初めての全国大会の雰囲気はいかがでしたか?

緊張はしましたが、普段厳しく練習していたからこそ、いつも通りの野球ができたと思います。初勝利をおさめることができて良かったです。ラッキーセブンの攻撃では岡山の伝統的な音頭「うらじゃ」と共に応援席壇上で地元の人達が踊っているのを見ることもできました。あ!あと、シティライト岡山CMキャラクター ルー大柴さんのサプライズ登場には選手たちもびっくりしていました!あの時は三塁側の観客席がどよめいていて、それで選手たちも気づきました(笑)

 

――昨年度は惜しくも全国大会出場を逃してしまいましたが、今年の出場へ向けての想いはいかがでしょうか?

昨年度はチームの主力が抜けてしまったという要素もありますが、それでチームが弱くなったということはありません。チーム全体の立て直しをここまで図ってきました。
僕個人としては、他の選手を注意できなかったり許してしまったりするような、主将として甘いなと思う部分を直していきたいです。

 

――チームの中でぜひ着目してほしい!という選手がいたら、ぜひ教えてください。

投手は、児山祐斗投手・米田知弘投手・金津知泰投手ですね。チームの柱です。あと、馬場康一郎投手も着実に力をつけているので、抑えとして期待しています。
打者は、佐々木良輔外野手と田嶋大聖外野手です。田嶋くんは新人ですが、捕手から外野手に転向して、一念発起の思いで練習に打ち込んでいます。

 

――最後にティライト岡山の主将として意気込みをお願いします!

社会人野球の強豪チームの中には野球だけに集中できる環境が整えられているチームもありますが、野球部を引退した後も社会人として働くことを考えると、仕事と野球を両立できる環境はありがたいと感じています。社業の時間と野球の時間、日頃から意識の切り替えという点でも鍛えられていて、社会人の姿勢として良い習慣を身につけられていると思います。
また、過去の都市対抗野球大会で日本生命さんと試合をした時、結果的には負けてしまいましたが、「こんな大企業のチームとも対等に戦えるんだ、会社の大きさは関係ないんだ。」という想いがありました。
チームの目標である「全国大会ベスト8」を目指し、まずは中国地区予選を勝ち抜いていきたいです。皆様の声援が力になります。応援よろしくお願いします!

 

◯インタビュー選手紹介
丸山 高明(まるやま たかあき)
1993年9月30日生まれ
岡山県出身 玉野光南高 ‐ 亜細亜大学
右投右打 外野手 シティライト岡山主将

 

■「シティライト岡山 硬式野球部」
公式HP ⇒ http://www.city-light.net/bbc/
公式Twitter ⇒ https://twitter.com/citylight2007

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MyStarSports 編集部

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